3月25日、春分の日に始まって4月1日に終わる旧新年のお祭りとなんらかの関係があるだろう、ということは広く受け入れられているようです。ローマ時代の冬の終りを祝福するお祭りと関係があるとか…
一番有力な説は、16世紀フランスでシャルル9世が、新年を4月1日から1月1日に移動する法令を発布したことを起源とするものです。法令を知らなかった人達や、これに反対した人達が、(最早新年でない)4月1日に新年の挨拶をしてまわったり、パーティーを開いたり、贈り物を贈ったりしたわけですね。
また、「万愚節」とも呼ばれるエイプリル・フールは、イエスが生前ユダヤ人にバカにされたことを忘れないための行事である、という説もあります。そんな深刻な意味があったのか…!
フランスではいわゆる「四月馬鹿」のことを「Poisson d'Avril(四月の魚)」と呼ぶそうです。魚は初期キリスト教のシンボルなので、その辺りの関連も気になりますが、単純に考えれば、四月の若い魚は釣られやすい、ということです。(インターネットの一部でも、だまされることを「釣られる」と表現します。)
エイプリル・フールについては、作家マーク・トウェインが非常に明敏な言葉を残しています。曰く、
This is the day upon which we are reminded of what we are on the other three hundred and sixty-four.それからこんな詩も見つけました。
(この日私たちは、後の364日の間私たちがどんな人間であるかを思い出すのである。)
A fool is better liked for his folly,
than a wise man for his wisdom,
So why not be a little foolish today;
Of all the creatures that creep, swim or fly,
Peopling the earth, waters and the sky,
From Rome to Iceland, Paris to Japan,
I really think, the greatest fool is man …
愚か者の愚かさの方が
賢者の賢さよりも好かれるのだから
今日は少しくらい愚かになってもいいじゃないか。
ローマからアイスランド、パリから日本まで、
這って、泳いで、あるいははばたいて、
地に、水に、そして空に生きるすべての生き物のうちで、
僕が思うに、最も愚かなのは人間なのだ…
− Nicholas Boileau Despreaux (1630-1711)