生きる手引き (The Enchiridion by Epictetus)
学校の宿題はなかなかできないのに、こういう誰にも頼まれていないようなことには簡単に足を突っ込んでしまうのです。何はともあれ、ストア学派のギリシア哲学者、エピクテトスの『生きる手引き(The Enchiridion)』、全体の半分ほどですが、邦訳してみましたので公開します。
僕が『The Enchiridion』を初めに読んだのは二年前の秋で、その時は確かストア学派の倫理がデカルトの倫理に与えた強い影響、なんてことを勉強していたと記憶しています。
難しいことは抜きにして、この「手引き」は読み物としておもしろいので、気軽に読んでみてもらいたいです。ここに書かれている倫理観というのはほとんどコミカルなほどに厳しく禁欲的なものですが、エピクテトスが、奴隷として生まれながらも運命の計らいで幸運にも解放された哲学者だったという事実を考えると、最初は「非現実的」にみえるかもしれないこれらの断片も、不思議に感銘深いリアリティを持って読むことができます。
(「生きるのがつらい」とか、「人生は嫌なことばかりだ」とか思っている人には、とりあえずエピクテトスを反駁してから愚痴をこぼしてもらいたいものです。)
いや、本当は哲学なんだから、こんな感傷的な読み方をしてはいけないのですが、僕はそういう人間なのだから、これはまぁ仕方のないことです。
これからちょっと忙しい時期に入るので完訳までにはしばらくかかると思いますが、暇をみてちょこちょこやっていけたら、と楽観的に希望しております。冬休みに入れば残りもすぐ訳すことができるでしょう。
10/12/2007
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